変形関節症

変形関節症

加齢現象として現れる変形関節症

リウマチと同じように関節が痛む疾患として多いのが「変形性関節症」です。

ただし、変形性関節症には自己免疫異常はまったく関係していません。

加齢現象として、あるいは何らかの理由によって関節内の軟骨がすり減った結果、上下の骨と骨とが直接触れ合うようになり、関節内に炎症が起こって強い痛みが生じる疾患です。

変形性関節症の「変形」という言葉は、症状が進むと関節の形が変化してくるためにつけられています。

関節の腫れ、痛み、変形などの症状が出る点で、変形性関節症は慢性関節リウマチと類似点が多いですが、症状が現れる関節の部位などによって見分けることができます。

たとえば、慢性関節リウマチでは左右対称の関節が侵されることが多いですが、変形性関節症は、その人が過度に使っている関節だけに症状が出ることが多いです。

リウマチは全身のあちらこちらの関節に同時に症状が出るが、変形性関節症の場合は、からだの特定の関節だけに痛みや腫れ、変形が出るケースが多いです。

変形関節症の原因

変形性関節症が起こる原因は、大きく分けると次の3つがあります。

加齢とともに関節内部の軟骨がしだいにすり減ってくる。老化現象として、中高年になると誰にでも起こる可能性がある。

過度のスポーツ、重労働などによって、軟骨が通常より激しく磨耗するために、症状が現れる。

交通事故やケガなどによって関節部位を骨折、脱臼したり、靭帯損傷をすると、関節面にズレが生じて、だんだん軟骨がすり減って、症状が出てくる。

これらの理由で起こる変形性関節症は、膝関節、股関節(足のつけ根)、足関節(足首)、肩関節、肘関節、手関節(手首)、手指の関節に多くみられます。

なかでももっとも多いのが膝の関節に痛みや腫れが現れる「変形性膝関節症」です。

膝関節は人間のからだの中でもっとも動きが激しく、負担がかかるために、年齢とともに関節内部の軟骨が磨耗して、腫れや痛み、変形が出てくるのです。

膝の痛みで整形外科を訪れる人のうち約半数は加齢現象、つまり老化現象による変形性膝関節症だといわれるほどです。

それほど中高年における変形性膝関節症は一般的な疾患です。

とくに肥満の人やO脚の人、重いものを持つことが多い人は膝関節への負担が大きいために、変形性膝関節症になりやすいです。

変形関節症とリウマチの症状の違い

変形性関節症の場合、痛みや動きにくさがある関節をさわると、かたく骨ばっていて、冷たい感じがします。

今までスッとはまった指輪が関節にひっかかり、はめにくい、抜きにくいなどということがで腫れに気づくこともあります。

関節のところが腫れているさわると熱っぽいやわかくぶよぶよしている 手指の関節の症状は注意深く見分ける、関節リウマチの症状が出やすいのは、指のつけ根の関節と、真ん中の第2関節。

爪の下にある第1関節や、親指のつけ根の関節は、変形性関節症で痛みが出やすいところです。

変形関節症の場合は

・年齢の重なりが基盤になる 変形性関節症は、いわば使いすぎによる障害。年齢が高くなればなるほど、起きやすくなります。

・軟骨のすり減りが痛みのもと 骨の先端部分にあるやわらかい軟骨は、長く使っているうちに摩耗していきます。

軟骨がなくなった部分は、かたい骨どうしがぶつかり合って削れたり、変形したりしやすい

関節リウマチの場合は

・若くても発症する 高齢になってから関節リウマチを発症する場合もあるが、30~50代での発症が多い

・滑膜の炎症が痛みのもと 関節リウマチの痛みは、関節を覆う関節包という膜の内側にある、滑膜という組織に炎症が起こるにとで生じる