体外受精の治療の流れと費用

体外受精

卵子と精子を培養室で受精して子宮に戻すのが体外受精です

体の外で卵子と精子の受精をお手伝いするのが体外受精です。

治療費は数十万円からとぐんと高くなり、施設によっても個人によっても費用は大きく違います。

体外受精は高度な医療技術や設備で治療費が一桁UP

体外受精は、すべての治療が保険適用外です。

体外授精そのものの費用はもちろん、前後で行う検査や投薬も全額が自己負担になります。

さらに、体外授精をするには高度な医療技術や特殊な器具・設備が必要です。

受精卵の取り違えなどのミスを防ぐための安全管理など、見えない部分でも費用がかかり、一気に高くなるのです。

治療費は施設が自由うに設定します。

体外受精の治療はさまざまなパターンがあり、不妊の原因や体調、治療方法の選び方によって金額もかわります。

同じ人でも2回目以降は治療方法が変わることもあり、費用はその都度違います。

体外受精の治療の流れ

①薬を使いながら卵を育てる

質のよい卵子を取り出すために、排卵誘発剤で卵巣を刺激します。 その方法は、低刺激法、高刺激法など複数あり、個人の体調などを見て決定します。

薬の量や種類で費用も変わります。

②成熟した卵子を取り出す

経膣超音波で確認しながら、膣からカテテールを挿入して成熟した卵胞を吸引します。

麻酔をして行い、5から10分で終了します。終了後はしばらく休んでから帰宅します。

③卵子と精子を受精させます

排卵当日の朝に採取して洗浄・濃縮した精子と排卵した卵子をシャーレの中で合わせ、培養器に入れて受精を待ちます。

④受精卵を培養する

受精卵は、子宮内に近い環境にととのえられた培養器のなかで培養されます。 受精卵は2日目には4分割、3日目には6から8分割と、分割を繰り返して成長します。

⑤胚を子宮に移植します

人工授精の数日後、きちんと排卵がされていたかどうかを超音波検査でチェックします。 排卵の確認を行わない施設もあります。

⑥着床を助けるホルモン剤を補充

受精卵の着床と成長をしっかりサポートするために黄体ホルモン剤を使用します。(保険適用外で約2000円) 血液検査でホルモン値を調べ、薬の種類や量を決定します

⑦妊娠判定

受精卵を移植してから2週間後に、妊娠しているかどうかを血液検査(約500円から)などで確認します。

妊娠している場合は、黄体ホルモン剤を続けて投与します。

体外授精の費用(1回当たり) 約30万円~60万円 妊娠率は30%~45%

体外授精は、治療のはじめから終わりまで保険適用外で全て自己負担になります。

施設による金額の違いで差がでるほか、卵胞刺激などに使う薬の種類や量、検査の回数によっても費用が大きく変わります。

また各項目ごとに料金を設定している施設もあれば、排卵から胚移植まで一括で料金を提示する施設もあります。

顕微授精や胚盤胞移植など、特別な方法で治療すると別途費用がかかるため、金額も高くなります。

体外受精についてよくある質問

妊娠率が格段にアップする方法ですが、治療法や費用に不安を感じる人も多いと思います。

体外受精の内容につていてしっておきましょう。

Q.人工授精から体外受精にステップアップすると、通院回数はどのくらいふえますか?

人工授精は、月経中の排卵誘発、卵胞チェック、子宮への注入、妊娠判定などで計6~7回の通院になります。

体外授精では、卵胞刺激やチェックのための通院がかなり多く、最終的な卵胞成熟を促すことも必要なので、通院回数は2倍以上になります。

Q.卵胞刺激の注射は腕にするのとおしりにするのとで効果に違いがあるの?

卵巣刺激の注射は筋肉注射といって、針を垂直に深く刺すものです。

腕にすることが比較的多いのですが、おしりにしても効果は変わりません。

自己注射の場合は、病院でしっかりと指導してもらってください。

Q.卵巣刺激で体調が悪くなったりしませんか?

卵巣刺激によって卵胞が育ち、卵巣も大きくなるため、生理痛のような痛みを感じることもあります。

また卵巣が過剰に反応して腹水などの症状が出るOHSS(卵巣過剰症候群)は、重症化すると危険です。

体調がおかしいとおもったら必ず医師に相談しましょう。