逆行性射精

逆行性射精

精液が正常に射出されず、尿道から膀胱へ逆行してしまう状態。

精液が正常に射出されず、尿道から膀胱へ逆行してしまう状態。尿も精液も尿道を通って体外に出ていきますが、これらが混合しないように、ふつうは弁で遮断されています。

ところが、この弁の開閉が適切に行われなくなると、尿道囗へ進むべき精液が膀胱へ逆に流れ込んでしまうのです。

このとき、精液がすべて膀胱に流れてしまうと、射精ができない「射精障害」におちいります。

なお、膀胱に逆行した精液は、射精されずに膀胱に残ったままになり、尿といっしょに出てしまうので、からだに有害な影響はありません。

逆行性射精の症状

精液が逆行している感覚はまったくなく、自覚症状はありません。

ただし、射出される精液量が少ない、セックスのあとの尿が濁っているなどで、異常に気づく人もいます。

逆行性射精の原因

糖尿病が原因で起こることが多いほか、前立腺や腹部、生殖器などの手術が引き金になるケースもあります。

逆行性射精の検査・診断

逆行性射精の検査・診断

セックスのあとの尿中の精の有無を訓べれば、容易に診断がつきます。

逆行性射精の治療

逆行性射精の治療

精液の膀胱への逆行を治すには、薬物療法があります。 ただし、改善されないこともあるうえ、薬の副作用として勃起障害などが心配されます。

わずかでも射梢した精液中に精子が含まれていれば、自然妊娠も可能ですが、数は少ないのでむずかしいところでしょう。 そこで、膀胱内から精子の回収を行います。

ただし、精子は、弱酸性の尿にふれると運動率の低下を起こして死滅するので、精子を守るために膀胱の洗浄や尿のアルカリ化を行う必要があります。

この方法で、精子が十分にとれた場合は人工授精を行いますが、わずかしかとれなかった場合は、顕微授精を行うことになります。

精巣上体炎

精巣上体が炎症を起こす病気で性感染症のクラミジア感染症などが原因になります。

炎症とわかれば抗生物質などで治療できますが、炎 症があるうちは精液に雑菌が混入する などして、ほとんどの精子は死にます。

また、炎症がおさまっても、精巣上体や精管にダメージが残り、精路がふさがってしまうことがあります。ひどくなる前に治療することが大切です。