無精子症

無精子症

精液中に精子がまったく見当たらない状態。

無精子症には、閉塞性無精子症と非閉塞性無精子症の2種類があります。

閉塞性無精子症は、精巣で正常に精子がっくられているのに、精子の通り道である精管の閉塞や欠損などで精子が精液中に出てこられず、その結果、無精子状態になるものです。

非閉塞性無祐子症の場合は、精巣で精子をつくる機能自体に障害があるので、症状としては深刻です。

精液中にまったく精子が見つからなくても、妊娠をあきらめるのは早すぎます。

とくに、造精機能に問題がない閉塞性無精子症なら、精管の通りを改善できれば自然妊娠も望めます。

非閉塞性無精子症の場合でも、精巣内ではわずかに精子がつくられているケースが多いので、精巣の組織から直接精子を採取できれば顕微授精を受けることができます。

無精子症の症状

精子をつくる精巣(睾丸)が小さかったり、軽かったりすることはありますが、自覚症状はまったくありません。

無精子症の原因

閉塞性無精子症の原因には、精路通過障害、精管閉鎖、逆行性射精などがあります。

非閉塞性無精子症の場合は、染色体異常によって造精機能に先天的な障害のあることが疑われます。

精子濃度が低いほど染色体異常の確率が高くなる傾向があり、無精子症の男性の染色体を調べると、性染色体に異常があるクラインフェルター症候群が見つかることもあります。

無精子症の検査・診断

無精子症の検査・診断

精液検査で精子が見つからなかった場合、さらに詳しい検査を行います。

たとえば、採血をしてホルモン値や染色体を調べる血液検査や、精巣組織の一部を採取して精子の有無を調べる精巣組織検査、精管の詰まりを見る精管精嚢造影検査などで、原因を特定します。

無精子症の治療

無精子症の治療

閉塞性撻精子症の場合は、薬や手術により粒子の数を改善させることは可能です。

しかし、タイミング法や人工授精で妊娠するだけの十分な精子量の回復まではむずかしいため、体外受精や顕微授精になるケースがほとんどです。

また、非閉塞性無精子症の場合でも、精子が採取できれば、顕微授精を試みることができます。

なお、精子がまったく見つからない、見つかっても質が悪いなどの場合、実子を得ることはできません。

それでも子どもを望む場合は、第三者の精子を利用する非配偶者問人工授精を検討することになります。