精路通過障害

精路通過障害

精子を運ぶ輸送路に問題があって精液中に精子が含まれなくなっている状態。

トラブルのある場所や程度はいろいろですが、そのなかで、精管の一部が完全にふさかっているものを「精管閉鎖」と呼びます。

精巣でつくられた精子は、通常、精巣のすぐ上にある精巣上体に貯蔵されて、性的刺激を受けると精管、精嚢を通って粘液に混じって尿道に入り、興奮が絶頂に達したときに、陰茎(ぺニス)の外尿道囗から射精されます。

この一連の流れのなかで、もっともトラブルが起こりやすいのが精管です。 精管の一部が詰まっている、欠けている、狭くなっているなどの状態では、精子はスムーズに通れません。

本来なら、精子は、精嚢や前立腺の分泌液である粘液と混ざり、外に飛び出していくのですが、通過を阻まれた精子は体内に取り残されるのです。

精路通過障害の症状

精液の量が少ないこと以外に目立った症状はなく、ほとんどの人が気づかずに過ごしています。

精路通過障害の原因

精巣や精管の炎症、ケガなどの後遺症などが原因で起こることが多いのですが、まれに過去に受けたそけいヘルニア手術で誤って精管を縛られてしまったケースもあります。

生まれつき精管がまったくないという、精管欠損の人もいます。

精路通過障害の検査・診断

精路通過障害の検査・診断

精液検査で精子数の異常があれば、粘管に造影剤を注入する精管精嚢造影検査を行い、精管の状態を調べて問題のある場所を確定します。

精路通過障害の治療

精路通過障害の治療

軽度の詰まりや閉鎖なら、問題のある部分を取り除いてつなぎ合わせる、顕微鏡下手術で治療できます。 その後は、自然妊娠も可能です。

しかし、閉鎖状態が重症の場合や欠損している場合などは手術がむずかしく、その効果も高くないため、不妊治療としては精子を採取して顕微授精を行います。