男性不妊に気をつけること

男性不妊
男性不妊にできること、まずは食事や生活習慣を見直してみましょう

不妊の原因は女性だけではありません。男性にも不妊の原因があります。 精子検査によって特に男性側に問題がなかった場合も、ふだんの生活を改善するだけで妊娠しやすくなります。

なにより、男性が協力することで、不妊治療を続ける女性には大きな支えになります。

日常のなにげない習慣が精子に影響する

まず、男性に知っておいてほしいのは、精巣は33度に保たれていて精子は高温に弱いということ。 あまり自覚がないかもしれませんが、実は日常生活でなにげなくやっていることが精子に悪影響を与えている可能性があります。

また、「肥満だと正常な精子の数や精液の量が少なくなる」という研究結果があるので、バランスのよい食事と適度な運動を心がけ、体を健康に保つようにしましょう。

避けたいのは、飲酒や喫煙です。大量の飲酒をすると質のよい睡眠がとれなくなりますし、朝食を抜くなど、不規則な食生活にもつながります。

喫煙はガンとのかかわりはもちろん、血流を悪くしたり、体を酸素不足にしたりします。

また、精巣の温度が高くなりすぎると機能が低下するため、頻繁にサウナや温泉に入ったり、ぴったりした下着をつけたりするのも避けましょう。

食事や生活習慣で見直すこと

1. 精子の質を高める栄養素をとる

亜鉛は「セックスミネラル」と呼ばれ、精液の濃度・量・運動率の向上に一役買っています。 精液検査が正常な男性と男性不妊患者では、精液中の亜鉛濃度に差があったという調査結果もあります。

また不妊治療クリニックに通院する造精機能障害のある患者30名と、正常な男性31名を調査すると、前者は後者にくらべ、抗酸化物質の摂取が少ないことが、スペインで実施された試験でわかりました。

抗酸化物質として最近注目されているのがコエンザイムQ10です。

コエンザイムQ10は軽度の精索静脈瘤(せいさくじょみゃくりゅう)の男性不妊患者の抗酸化能力を高め、精子の運動率を上げることがイタリアで実施された試験で確かめられています。

これらの栄養素を意識して食事やサプリメントで取り入れてみてください。

2. 1日禁欲したあとの精子が最も質が高い

イスラエルの大学の研究で、1日禁欲したあとの精子状態が最もよく、長く禁欲すると精子の数が減ってしまうことが、精液サンプル調査で明らかになりました。

正常な精子・運動精子の割合はそれぞれ、1日の禁欲後がすぐれていたそうです。

排卵日のタイミングを意識するよりも、タイミングを気にせず2~3日に1日、リラックスして夫婦生活を楽しむほうが、最も妊娠しやすいといえるかもしれません。 

3. 禁煙する

ブラジルの大学で、112名の男性不妊患者と10名の健康な男性の精液調査を実施。前者の抗酸化酵素濃度(こうさんかこうそのうど)は後者よりも低く、喫煙する男性ほど精子の抗酸化酵素濃度が低かった。

濃度が低いほど精子数や運動率も低く、白血球の数が多い結果に。禁煙してたった24~36時間で陰茎の血流が改善したという報告も出ているほど、禁煙の効果は絶大です。

喫煙は妻の受動喫煙(じゅどうきんえん)のリスクを高め夫婦ともに体内環境を悪くする要因に。子どもが授かったあとの健康管理も含めなるべく禁煙する意識を持ったほうがよさそうです。

4. 適度な運動をする

米国生殖医学会でハーバード公衆衛生大学院はジョギングやアウトドアスポーツ、ウェイトリフティングなどの運動を定期的にしている人は、精子にも好影響があり、精子のデータもよくなると発表しました。

運動すればするほど、精子の量も増え、濃度が濃くなるそうです。 運動は肥満解消にも効果的ですし、男性ホルモンの分泌も高めるので、体にいいことは問違いありません。

5. 下着をトランクスに

英マンチェスター大学と英シェフィールド大学の共同調査によると、ボクサーパンツなどタイトな下着をはいている男性の精子数は、そうでない男性より少なかったそうです。

ブリーフでは体温がこもり精巣の温度が上昇しやすいので温度上昇を避けるには、通気性のよいトランクスがおすすめです

家にいるときは股間の温度をできるだけ冷やせるような服装で、リラックスを心がけましょう。

6. 睾丸を冷やす

精巣が精子をつくるための理想的な温度は31~33度と、体温よりやや低めです。 そのため、睾丸を冷やすと精巣の働きが活発になるといわれています。

7. 太りすぎなら標準体重を目指す

男性のBMIが大きいほど、精子の数や運動率が低下する傾向にあることが、ユタ大学で明らかに。526名を調査したところ、乏精子症(ぼうせいししょう)は、標準体重のグループでは5.32%に対し、肥満では15.62%になった。精子無力症(せいしむりょくしょう)に関しても同じような差があったそうです。

8. ノートパソコンを膝の上で使わない

ニューヨーク州立大学の生殖医療研究者が、29人の男性を調査。パソコンをひざにのせて1時間経過したあとの陰嚢(いんのう)の温度を調べると、平均2.1度上昇していることを確認しました。

陰嚢の温度が高まると、精子の産生能力が低下するといわれています。

9. サウナを控える

熱めのお風呂や長風呂はさけるほか、サウナの利用もひかえる。 温度が高いサウナは熱に弱い精巣が温まって中の精子が弱くなります。睾丸が精子を作るのに最適な32~33度を保つのが大切。

男性不妊症の患者さんのうち、熱いお風呂に週30分以上、3ヵ月以上入っている人に、その習慣をやめてもらったところ、3ヵ月で45%の人で、総運動精子数(精液量×精子濃度×運動率)が2倍以上に改善したという報告があります。

10. ストレスをためない

強いストレスは奇形精子(きけいせいし)をふやすとの報告があります。また1995年の阪神淡路大震災による影響で乏精子症になったという人がいました。

検査の結果、震度4以下の地域では精子の数に変化はなく、震度6以上の地域では精子数や運動率が大幅に低下していたそうです。

家屋の倒壊など身内による犠牲者など、過度のストレスによって精子が減少したようです。仕事などによる過度のストレスもなるべく避けたほうがいいですね。

11. ピロリ菌や歯周病も要チェック

癌の発生率を高めることで有名なピロリ菌が、実は精子にとってもよくないそうです。ピロリ菌に感染していると精子の運動率が低下するといわれています。

実際、男性不妊の方がピロリ菌の検査をすると保菌者が多く、除菌をすると精子の状態がよくなるというデータがあります。

また、歯周病もよくないとされています。歯周病菌が精子の状態を悪化させることがわかっています。

12. 自転車に乗らない

自転車による摩擦や振動で陰嚢内の温度が上がるため精子によくないという報告があります。

また自転車がEDを招くリスクを報告する研究も多いので自転車やバイクに乗りすぎるのは避けたほうがいいです。

13. 日常的にアルコールを飲まない

南デンマーク大学の研究チームが18~28歳の男性1221人を対象に行った調査によると、週にビール中ジョッキを約2.5杯以上飲む人に精子数や奇形の影響が出始め、週にビール中ジョッキを20杯以上飲む人には顕著に表れます。

観察的研究であるとはいえ、常習的にアルコールを飲むことが精子を弱める可能性を指摘し、若い男性には常習的に多量のアルコールを飲むことは健康を損ねるだけでなく、生殖においても影響を与える可能性があることを伝えるべきであるとしています。

この研究で指摘されているアルコール量は「多くはない」と感じますが、どうやらその考えは甘いようです。

14. 体調管理に努める

獨協医科大学越谷病院によるインフルエンザ 罹患前後での精液所見の推移に関する検討によると、インフルエンザ罹患後は造精機能低下を起こし、回復するまでに少なくとも8週間かかるという結果が出ました。

昔から精子は高熱で死んでしまうと言われますが、発熱が検査結果に影響することを覚えておくとよいです。

また、風邪を含む感染症にかかると白血球が増え、精子の質が悪くなります。早く寝るとか食べすぎないことも含めて体調管理に努めてください。

産婦人科医おすすめの妊活サプリ

不妊クリニックの産婦人科医も推奨。授かりましたの声、続々到着中

マカナ
オールインワン妊活サプリ マカナ
評価: 4.6

妊活専門の管理栄養士 柳 寿苗 先生が妊娠という結果が出るよう細部まで計算し尽くした成分配合を行い完成した 、妊活に特化した葉酸サプリです。八千代病院の 加藤 智子 医師から推奨コメントをいただいております。

出典元:

Reviews

評価:4.7 (3)
  • Akiko Miyahara
    Akiko Miyahara
    評価: 4.8
    男性も冷えに気をつける

    男性の場合、女性のように体の冷えによって男性の生殖機能が大きく低下することはありません。とはいえ、冷えを強く感じているときは、性機能が低下したり、精子の数が少なくなったり、運動率が低下する可能性もあります。とくに現代社会では、ストレスや食事の不摂生、運動不足などの影響によって、血流が悪くなり、冷えを強く感じる若い男性が増えています。「妊娠したい」と考えはじめたなら、男性にとっても、冷えやすい生活習慣を根本的に見直すことが大切です。

  • Kouichi
    Kouichi
    評価: 4.7
    睡眠や食事、生活スタイルをもう一度見直しましょう。

    男性の場合、とくに問題がないように見えても、知らす知らすのうちに生殖能力が低下している場合もあります。 とくに、忙しい生活を送っている人、不摂生な食生活を送っている人は要注意。不妊検査を受け、問題がなかった人でも安心はできません。日々の不摂生が、性欲や精子の運動率・数に影響を与え、一時的に不妊の状態になっているかもしれないからです。まずは、睡眠や食事、生活スタイルをもう一度見直してみましよう。

  • Kenta Arai
    Kenta Arai
    評価: 4.6
    精子をつくる機能は熱に弱く理想の温度は、体温より低い35度

    精子は精巣(睾丸)でつくられ、精管を通って射精されます。この精子をつくる機能は熱に弱く理想の温度は、体温より低い35度。これより高くなると精子の状態は悪くなり、 不妊の原因に。妊活を考えたら、あたためすぎ はご法度なのです。サウナや長風呂はダイレクトに睾丸をあたた めてしまうので、ほどほどに。ノートパソコン を太ももの上に置いて作業するのも、想像以上に温度が上昇するので、できるだけ避けたいものです。また、下着はぴったりフィットするブリーフより、ひらひらとゆとりのあるトランクスを。トランクスは精神的にもリラックス効果 かあるのでおすすめです。

Comments