リウマチと食べ物
![リウマチと食べ物](images/rheumatism-food.jpg)
食べ物については関節リウマチの場合、基本的に食べてはいけないものはありません。 ただ、痛みや腫れがあって通常の動作がおっくうになりがちですから、太りやすくなり、体重が増えるとと肥満や生活習慣病になりやすくなることがあります。 バランスよく、適度な量を食べることか大切です。
また、とくに気をつけたほうかよい点を挙げるとするなら。鉄分やカルシウムを十分にとることです。 関節リウマチになると、健康な人より貧血や骨粗しょう症になりやすいことがわかっています。
そこで、貧血を予防する鉄分や鉄の吸収をサポートするビタミンCを積極的にとったり、また骨の成分となるカルシウムや、カルシウムの吸収をサポートするビタミンDなどを積極的にとったりして骨粗しょう症を予防します。
Pick up! リウマチの体験談
昨年の3月、子供中心で自分の体を酷使し、また冷えも重なったせいで再び痛みが膝と肩に走り、リウマチが再発しました ...
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リウマチと食べ物(肉類)のポイント
![リウマチと食べ物(肉類)](images/rheumatism13.jpg)
肉類には良質タンパク質が含まれています。脂ののった部位は柔らかくおいしいものですが、脂質の少ない部位を選びましょう。1回の使用量は手のひらサイズが目安。 魚類5に対して、肉類2の割合で食べるようにします。
鶏ささみ
肉の中で最も柔らかく、脂質がなく、味は淡白。鶏肉の中では一番タンパク質の多い部分だが、脂肪はほとんど含まれないので、低カロリーです。 また、疲労回復などに効果のある、ナイアシンが豊富に含まれています。
- 80g (2本分):91kcal
- コレステロール値:42mg
- 脂質:0.1 g
鶏ひき肉
鶏肉はビタミンAを他の肉類よりも3~4倍多く含む。 ビタミンAは目の網膜や各臓器の粘膜を丈夫にする働きがあります。
- 70g(約1回分):116kcal
- コレレステロール値:53mg
- 脂質:5.8g
鶏レバー
タンパク質。ビタミンA、BI、B2、C、鉄。亜鉛が豊富で栄養価が高い。 牛や豚のレバーよりは臭みが少ない。嫌いな人も多いですが、ショウガなどと一緒に煮ると食べやすくなります。造血作用があり、貧血、疲労回復、虚弱体質、冷え性によい。
- 60g(1食分):66 kcal
- コレステロール値:222mg
- 脂質:1.9g
豚ヒレ肉
豚肉の中では脂肪がもっとも少なく、肉質は柔らかくきめも細かい。良質のタンパク質とビタミンBIが多く、他にビタミンA、E、B2を含みます。牛肉よりも豚肉のほうが、オレイン酸、リノール酸を少量含有しているため、コレステロールの蓄積が低下します。
- 70g(1食分):84kcal
- コレステロール値:45mg
- 脂質:1.4g
豚もも肉
豚肉にはビタミンBIが牛肉の10倍以上含まれます。ビタミンB1はエネルギー源になる糖質の代謝を助け、疲労回復や、ストレス、肥満などの改善効果があります。週1~2回は食べましょう。脂質は少なく、柔らかくて美味な部位。
- 70g(1切れ):104kcal
- コレステロール値:46mg
- 脂質:4.2g
- タンパク質:15g
リウマチと食べ物(魚類)のポイント
![リウマチと食べ物(魚類)](images/rheumatism14.jpg)
EPAやDHAなどの不飽和脂肪酸を多く含む青魚を積極的に食ベるようにしましょう。 極北地区に住むイヌイノットの人たちに慢性のリウマチが少ないのは、不飽和脂肪酸の多い魚中心の生活だから、ともいわれています。
サバ
脂質が多い赤身の魚。 良質の夕ンパク質、ビタミンD、E、B2、鉄分が豊富。 またEPA、DHAを多く含み、血液の循環をよくする働きがあります。 傷みやすく、鮮度が・低下すると脂肪が酸化しやすいので、手早く調理します。
- 80g (1切れ): 160kcal
- コレステロール値:51mg
- EPA:0.96g
- DHA:1.44g
イワシ
赤身の魚、良質のタンパク質、ビタミンA、D、E、B2が豊富で、鉄、カルシウムの含有量も高い。すり身にするなど骨ごと食べられるように調理すると、カルシウムの供給源になります。EPA、DHAの両方が多く含まれます。
- 100g (1尾):217kcal
- コレステロール値:65mg
- EPA:1.4g
- DHA:1.1 g
アジ
良質タンパク質とEPA、DHAを豊富に含む。カリウムやタウリン、ナイアシンなども多く、栄養面で優れています。血中コレステロール、高血圧などの予防に。一年中食べることができます。魚身にくせがなく、たたき、塩焼きなどに向く。
- 100g :169kcal
- コレステロール値:78mg
- EPA:0.4g
- DHA:0.7 g
サンマ
秋が旬の赤身の魚。血合い部分にはビタミンB12が多く含まれ、動脈硬化症、精神安定、貧血の改善等に効果があります。不飽和脂肪酸はもちろん、タンパク質、ビタミン類、カルシウム、鉄などが多い。鮮度のよいうちに調理します。
- 80g (1切れ):248kcal
- コレステロール値:53mg
- EPA:0.64g
- DHA:1.12g
マグロ
良質タンパク質、不飽和脂肪酸、ビタミンE、ミネラル成分で抗酸化作用のあるセレンを含みます。タウリン、カリウム、鉄などは血合い部分に多い。卜ロの部分は脂肪含有量が40%と高いので、肥満防止には赤身部分を。
- トロ 70g(1切れ):240kcal
- コレステロール値:39mg
- EPA:0.9g
- DHA:2.03g
サケ
サケの赤身部分の色はアスタキサンチンという色素によるもの。この色素には活性酸素を除去する作用があります。また、EPA、DHAを含み、レチノール、ビタミンDやB2などビタミン群が豊富。 塩サケの辛いものは避ける。
- 80g(約1切れ):106kcal
- コレステロール値:47mg
- EPA:0.4g
- DHA:0.64g
うなぎ
タンパク質、不飽和脂肪酸を含む。ビタミンA(レチノール)、D、E、BI、B2が多く、ミネラル成分のカルシウム、鉄も含む。栄養面では優れているが、コレステロール含有量が多いことから、コレステロール値の高い人は控えましょう。
- かば焼き100g(1食分):293kcal
- コレステロール値:230mg
- EPA:0.9g
- DHA:1.5g
ブリ
冬が旬の魚。脂がのっていて味は濃厚。ビタミンA、B群、D、E、鉄、カリウム等、栄養素をバランスよく豊富に含む。養殖魚はイワシなどを餌として与えられるため、天然魚に比べて2~3倍脂肪が多く、EPA、DHAの含有量が高くなる。
- 80g (1切れ):207kcal
- コレステロール値:58mg
- EPA:1.72g
- DHA:0.94g
カツオ
水分の少ない赤身の魚。旨味成分のイノシン酸がある。良質の夕ンパク質を含み、ビタミンD、タウリン、EPA、DHAが豊富。血合い部分には、ビタミン類や鉄、カルシウムが多い。生食する時には、鮮度のよいうちに食すること。
- 80g (1食分):91kcal
- コレステロール値:48mg
- EPA:0.06g
- DHA:0.12g
タラ
水分が多く、脂質は少ない。良質タンパク質、ビタミンA、D、B群、カルシウムに富む。淡白な味でどんな料理にも適しています。肝臓病、動脈硬化、貧血、むくみなどに良い。
- 80g(1切れ):62kcal
- コレステロール値:46mg
- EPA:0.24g
- DHA:0.42g
カレイ
マガレイ、マコガレイ、イシガレイなど種類が多い。脂質が少なく、良質タンパク質やコラーゲンに富む。旨味が強く、刺身の他、煮る、焼く、揚げる、干物にするなど、料理法は多様。胃腸病、肝臓病、動脈硬化、糖尿病などによい。
- 80g(1切れ):76kcal
- コレステロール値:56mg
- EPA:0.08g
- DHA:0.18g
ホタテ貝
主に貝柱を食する。甘味と旨味の成分が豊富に含みます。脂質が少なく、良質タンパク質が多い。夕ウリン、ビタミンB2、カリウム、鉄も多く、ダイエット中や食欲不振時などのタンパク源に最適。肩こり、めまい、高血圧などにも効果的。
- 70g:68kcal
- コレステロール値:23mg
- EPA:0.08g
- DHA:0.02g
- 食品成分データベース「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」(文部科学省)(https://fooddb.mext.go.jp/index.pl)(2019年1月05日に利用)
- 浜松医科大学名誉教授 https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000041733.html)(2019年1月05日に利用) 「日本人の食事摂取基準」(厚生労働省)(
Medically reviewed by
-
Sachiko Mitarai, MD
タンパク質は脂質、炭水化物とともにエネルギーを生産する栄養素です。 腎機能低下がある場合は、タンパク質制限の食事療法が行われます。 リウマチの薬では、非ステロイド性 抗炎症薬や抗リウマチ薬(などの治療薬による腎障害や、 アミロイドーシスなどによって腎機能低下をきたすことがあるそうです。 タンパク質制限の食事療法では、 適切なエネルギー量の確保も重要となり、 食塩の制限(3g以上6g未満)や必要に応じてカリウムの制限を行う場合もあります。