ウィルス感染症対策

ウィルス感染症対策
ウィルス感染症対策いますぐできることがあります

ウィルス感染症対策は予防が大切です。手洗い、うがい等は基本的な予防対策になります。さらに感染しにくい強い体を作るため、またいざ感染してしまったときの回復力のために、バランスの良い食事を摂る栄養管理や、しっかりとよく寝て休息することも重要です。

安全と健康を守るために小まめに手を洗い、他人との接触を避けるようにしましょう。大変な時期を皆で乗り越えましょう!

手洗い

手洗い
正しい手洗いの仕方

外から帰宅した時、食事前には必ず手洗いを。ぬれた手で口や鼻や目を触るのは避けましょう。

手洗い1

①流水でよく手をぬらした後、石けんをつけ、手のひらをよくこすります。

手洗い2

②手の甲を伸ばすようにこすり、指の間も付け根までこすります。 親指は手のひらでにぎり、 ねじり洗いをします。

手洗い3

③手のひらを使って指先や爪の間を念入りにこすります。

手洗い4

④手首も忘れずにしっかり洗います。

手洗い5

⑤流水ですすぎ、石けんを完全に洗い流します。

手洗い6

⑥清潔なタオルで水気を拭き取って乾かします。

手洗いのポイント

手についたウィルスも、石けんを使った丁寧な手洗いによって、減らしてくれることがわかっています。手洗いをする際には、重要なポイントがいくつかあります。まずは流水を使って、手についたウィルスを全て洗い落とすこと。

そして、石けんはよく泡立てて使います。しっかり泡立てることで、爪の間や、隙間といった狭いところまで石けん液が届き、ウイルスが落とせます。 最低30秒はかけて、手の平、手の甲、指の間、爪の隙間、手首までくまなく洗うことです。

手順を決めて洗うことで、洗い忘れを防ぐことができます。洗い終わったらペーパータオルか、個人のタオルでしっかり拭いて完了です。

最低30秒洗う

東京都健康安全研究センターが行った実験によると、ハンドソープ30秒のもみ洗いでウイルスの残存数を0.01%まで減らせることがわかっています。

石けんは泡立てる

石けんに含まれる界面活性剤成分はウイルスを殺します。しっかり泡立てて、皮膚の隙間や、爪の間など洗いにくい部分にも石けん液を行き渡らせます。

タオルも清潔に

共有タオルを使うと、感染拡大のリスクが高まります。手を拭くときは、できれば使い捨てのペーパータオルを、あるいは、個人専用のタオルを使いましょう。

うがい

うがい
正しいうがいの仕方

大勢の人の中で過ごした後、外気を吸った後は必ずうがいを。

  1. まずは口の中の細菌を洗い流すために口に水を含み、前を向いたまま「クチュクチュ」と口の中をすすぎます。吐き出します。
  2. 次は強めに「グチュグチュ」とうがいをします。 前を向いたまま行います。
  3. 最後に上を向いて「ガラガラ」と15秒程うがいをします。これを2~3度くりかえします。

マスク

マスク
正しいマスクのつけ方

市販されているマスクのパッケージに、細菌ろ過効率が95%以上と表記されているマスクなら、感染症対策として有効です。ただし、細菌ろ過効率が高いマスクでも、付け方が間違っていれば効果が半減してしまいます。

チェックすべきは、マスクのサイズが合っているか。顏に対して大きすぎる、あるいは小さすぎるものは避け、ジャストフィットするものを選ぶことです。 裏表が間違っていないか確認し、鼻と顎をしっかり覆うように装着します。その際、マスク表面は触らずに手との接触面は耳の紐だけにしましょう。マスクを外した後は手洗いも忘れずに。

マスクは意味がある?

国内で市販されているマスクの大半は、細菌ろ過効率が95%。一方、咳やくしゃみで飛沫する粒子の直径は5マイクロメートル 以上。この大きさの粒子は、マスクを通過できないため、マスクによる飛沫感染の予防効果は非常に高いです。

マスクがなければノド飴を

空気が乾燥して喉の粘膜が乾くと、ウイルスが体内に入りやすくなります。そのため、ノド飴をなめて喉を保湿することで、感染予防になります。マスクがない時はもちろん、マスクをしていてもノド飴をなめることで、さらに予防効果を高められます。

栄養管理 休息

うがい
しっかり食べてよく寝る!

栄養バランスを考えた食事と、充分な睡眠で、疲れを貯め込まないようにしましょう。

Medically reviewed by

  • Sachiko Mitarai, MD
    Sachiko Mitarai, MD

    細菌やウィルスが簡単に侵入してこないように粘膜を強化しておくことが大切。細菌やウィルスが付着した手で口や鼻、目を触ることで「感染」を起こします。咳やくしゃみを手で押さえた後に、他ヘウィルスを広げないためにマスクをすること、ウィルスの付着しているドアやつり革などを触った後に手指を綺麗にすることは基本的な予防策です。 大切なのは、いざ外敵とも言うべき細菌やウィルスに備えて、口の中の粘膜や、目や鼻の中の粘膜、のどの粘膜、胃の粘膜などを健康な状態に保っておくことです。