多嚢胞性卵巣症候群PCOS

多嚢胞性卵巣症候群PCOS
多嚢胞性卵巣症候群は卵子が成熟することができず、排卵が起こらなくなる状態のことです。

多嚢胞性卵巣症候群は、月経不順、 排卵障害の状態にある疾患のなかでも特に頻度の高い疾患です。卵子が成熟することができず、排卵が起こらなくなる状態のことです。

排卵が起こらなくなることによって、卵巣の外側にある皮が厚くなり、さらに排卵が起こりにくくなるのです。

主な症状として、月経がなくなったり、稀発月経、多毛(特に鼻の下の毛やすね毛に)、肥満などがあります。

多嚢胞性卵巣症候群の不妊予防として大切なのは、できる限り早期診断を心がけることです。また、肥満の人の場合は、低カロリーダイエットで体重を落とし、排卵環境を改善する必要があります。

Pick up! 多嚢胞性卵巣症候群PCOSレビュー

結婚をきっかけに婦人科を受診したら、「多嚢胞性卵巣 症候群(PCOS)」であることがわかりました。 卵巣の中で、いくつも卵胞が成長してしまい、成熟した卵胞ができにくく、排卵障害をまねく病気らしくそのせいで生理不順が起きているらしくショックでした...

多嚢胞性卵巣症候群PCOSレビューの続きはこちら

多嚢胞性卵巣症候群にはさまざまな要因がありますが、まず挙げられるのが、ストレス

仕事やプライベートなことで、何らかの強いストレスを感じていると、ホルモンバランスが乱れ、これをきっかけに多嚢胞性卵巣症候群になってしまう人も少なくありません。

また、多嚢胞性卵巣症候群の人のなかに肥満が多くみられることから、高カロリー、高たんぱく質、高脂肪の食生活が背景にあるともいわれます。 とくにBMI(肥満度判定。体重÷[身長(m)×身長(m)])25以上の方は、多嚢胞性卵巣症候群になりやすいので注意が必要です。

PCOSが卵巣が成熟できない最大の理由

初潮を迎えてからおおよそ22歳くらいで成熟するといわれている卵巣。

しかし、成熟しきれずに老化がはじまるケースも最近は少なくありません。

それは、成熟しきった卵巣から老化するのと比べれば、明らかにハンディキャップを 背負ったかたちでのスタート。

成熟しきれない最大の要因は PCOS(多嚢胞性卵巣症候群) だといわれ、PCOSである女性の割合は10~15%です。

予備軍を含めれば30%と実に3人のうち 1人がこの症状を抱えていることになります。

卵巣内が硬く厚くなることで排卵が難しくなる PCOSにより、生理周期が乱れ、それがそれはさらなる老化の 進行を速めると負のスパイラルをつくり出しかねません。

まずは卵巣を最大まで成熟化させることが大切です。

多嚢胞性卵巣症候群の治療

ホルモン療法

卵子を成熟させて排卵を促進させます。ただ、厚くなった外側の皮がやぶれないため排卵できない場合も。

卵胞穿刺

ホルモン療法がむずかしければ、 針を使って卵胞にいくつか穴を開ける治療法を行います。

多嚢胞性卵巣症候群でも体外受精は成功率が高い

多嚢胞性卵巣症候群は、厚くなってしまった皮が原因。 これがやぶけさえすれば、体外受精によって妊娠に成功したという事例は多くあります。 厚い皮をやぶければ、 そこから成熟した卵子をとり出して受精させることができるのです。

多嚢胞性卵巣の救世主にまいたけ

まいたけ
多嚢胞性卵巣の救世主にまいたけ

月経不順や排卵障害、不妊症の一因となる女性の病気PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)。その改善に一役買うとして注目を集めているのが『まいたけ』。 なかに含まれる天然由来成分グリズリンは卵胞が育つのに時開がかかリ排卵しづらい多嚢胞性卵巣(PCOS)をはじめ、排卵にお悩みの方をサポートします。

グリスリンと多嚢胞性卵巣(PCOS)の治療に用いられることが多い芍薬甘草湯と比較した実験では多嚢胞性卵巣(PCOS)と診断された28名の女性患者を対象に3カ月間、やはり多嚢胞性卵巣(PCOS)の治療に用いられることが多い芍薬甘草湯と比較したデータをとったところ、排卵を認めた例はグリスリンを使用した群で66,7%、芍薬甘草湯を使用した群で30,8%。

排卵率で2倍以上差があったうえ、グリスリンを使用した人は女性ホルモンのバランスも改善されたという結果が得られたそうです。

多嚢胞性卵巣症候群をサポートする食生活

砂糖入りの食べ物、清涼飲料、などはなるべく控えてみてください。 急激な血糖値の上昇は多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)などの排卵障害や、受精卵の質の低下を引き起こす元になります。

PCOSはインスリン抵抗性が関与していると考えられていて、糖尿病患者が身内にいる場合に発症することが多い、というのは周知のことのようです。 いきなりゼロにするとかえってストレスになるので、最小限に抑える努力を。

朝食を多めに食べる

研究で不妊症の原因である多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)のホルモン分泌を改善する可能性があることが発見されました。 研究では標準体重でPCOSを患わっている女性が、朝食時に一日のカロリーの大部分を摂取すると、インスリンレベルが8%、テストステロンレベルが50%低下しました。 さらに、朝食を少なくして夕食をたくさん食べた女性より30%も排卵したという研究結果があります。

ただし、夕食のサイズを減らさずに朝食のサイズを増やすと、体重増加につながる可能性があることに注意することが重要です。 PCOSを患わっている女性は朝食時にカロリーを摂取し、夕食時のカロリーを少なくすると妊娠力が向上する可能性がある。

食事で炭水化物(ご飯やパンやパスタ)の量をへらす

多嚢胞性卵巣症候群 (PCOS)の女性には低炭水化物の食事療法がおすすめです。低炭水化物の食事療法 は、妊娠適正体重を維持し、インスリンレベルを低下させ、生理周期が安定します。 炭水化物の摂取量が増加すると不妊症リスクも増加することが報告されている研究もあります。

この研究では、より多くの炭水化物を摂取した女性は、低炭水化物食を摂った人よりも排卵不全のリスクが78%高かったと報告されています。 低炭水化物の食事療法は特にPCOSを有する女性の妊娠可能性に関連するホルモンレベルを改善することができます。

多嚢胞性卵巣症候群に効くツボ

曲池(きょくち)

ひじを曲げた時にできるシワの、外側の端にある、押して痛い部分。消化器系の不調に。

中脘(ちゅうかん)

カラダの中心線上で、おへそから指幅5本上です。胃に関わる諸症状に効く。

陰陵泉(いんりょうせん)

ひざの内側で、ひざ下くぼみの位置から指幅4本下がったところです。押すと落ち込むところがあり圧痛があります。生殖器、泌尿器全般に効く。

Pick up! 多嚢胞性卵巣症候群PCOSレビュー

数年前に、「PCO(S):多嚢胞性卵巣症候群」と診断され、薬でしばらく治療し、一時期改善していました。でも、不正出血が2007年の冬辺りから、時々あり、今年の5月から、1ヶ月間は毎日出血が続いていました...

多嚢胞性卵巣症候群PCOSレビューの続きはこちら
出典元:

Reviewed by

  • Sachiko Mitarai, MD
    Sachiko Mitarai, MD

    多嚢胞性卵巣症候群は男性ホルモンや黄体化ホルモン(LH)の値が高いため。卵巣の中で卵胞が育っても成熟せずに、排卵が起こりにくくなる病気です。患者の3分の1に肥満が伴います。 多嚢胞性卵巣症候群が不妊につながるのは排卵障害や、無排卵になるためです。 多嚢胞性卵巣症候群の治療は排卵誘発剤で卵胞を成熟させて排卵を促します。うまく排卵できなければ腹腔鏡下手術で卵巣に小さな穴を複数あけて排卵を促すか、体外受精を検討します。肥満の人は医師の指導のもと減量します。